酒米の田植え【酒蔵便りvol.67】

<蔵の様子>

育った苗 6月8日、今日は田植えです。6枚の水田。合計7反半。天気予報は曇り。天気が持てば一日で終われます。

  朝8時。社長の私、杜氏の喜多と南舎(みなみや)が集合。作業開始です。苗の寒冷紗を外し、スバルサンバーに積み込みます。週末に田に水を張り、耕耘機で代掻きをしていますが、水かさが減っている田もあります。ポンプも積み込みます。

田植機  中谷酒造から近い順番に植えます。田植機に苗をセットして、開始。二番目の田は水が減っていますのでポンプを設置。水を入れ始めます。営業の板東も出荷手配を終えて加わりました。

  約一時間で一枚目の終了。二枚目の田の水かさが上がりましたので、ポンプを4枚目の田にセット。

快調に進む田植機  二枚目の途中で雨がパラつき始めましたが、一時間ほどでやみました。三枚目が終了するとお昼前。4枚目の田の水も足りました。4枚目にとりかかったところで昼食。

  午後は1時15分開始。奈良日日新聞の染谷記者が取材に来られ、写真を撮って帰られました。

夕日に照る水田  午後3時に田んぼの中のアンティークショップ「やまぼうし」でコーヒータイム。ローストの深い豆でコクがありました。お店にあったキューピー人形や立体写真メガネなど見ている内に休憩終了。トラブルもなく夕方4時半に6枚全ての田植えが無事終わりました。

  片付けを終えると空が晴れ渡り、きれいな夕日に照らされました。苗も嬉しそうです。

<今月の話題> がんばろう!外国語の発音

 寒からず、暑すぎず、出かけるのに最適の季節です。上海万博が開かれていますので中国にご旅行される方も多いことでしょう。今回はこの話題です。

 中国語には「エ」の発音がありません。

  全日空便のコードは「NH」。先日、ある知り合いの日本人が便名を確認するために天津支店に電話をしていました。
  「ン・ンイチ、イチ・コー・キュー」
  「え、聞こえん!」
  NH159便なのですが、「エヌ・エイチ」が発音できないのです。おまけに中国語には濁音と清音の区別がありません。
  「ン・ンイチ、イチ・コー・キュー」
  「何だって。はっきり言え!」
  「ン・ンイチ、イチ・コー・キュー」
  むこうも必死です。力のこもった声が電話越しに聞こえてきます。
  「中国語はわからん。英語で言え!」
  「ン・ンイチ、イチ・コー・キュー」

  こうなるとイジメみたいです。私は、思わず「エヌ・エイチ159」のことですよと助け船を出しました。

 一方、中国語には発音時に息が出る「有気音」と、息が出ない「無気音」の区別があります。英語にも息が出る発音がありますが、日本人は区別できない人がほとんどです。"Time"が「タイム」、"Tea"が「ティー」。カタカナどおりに読んだのでは通じません。中国人は有気音を聞き取れますので正確に発音できます。

 英語が世界の意思疎通の標準言語となって百年。これからは中国語も国際語として重要性が増します。英語圏や中国語圏でない我々日本人としては、外国語習得に一定の労力と時間をかける必要があります。

  最近は、世界中で清酒ブーム。パンフレットや説明文、それに輸出書類。私も外国語と縁が切れません。学生時代の努力不足を嘆きながら、日々精進に努めています。

この号終わり

写真1:育った苗
写真2:田植機
写真3:快調に進む田植機
写真4:夕日に照る水田

2010年6月
中谷酒造(株)代表取締役  中谷正人