全国新酒鑑評会金賞受賞【酒蔵便りvol.77】

<御挨拶>

 東日本大震災の被災者の皆様には、心よりお見舞い申し上げますと共にお亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げます。
 発生から二ヶ月半が経ちました。被災地からは、一歩一歩平常を取り戻しつつある情況が伝わって参ります。一日も早い復興をお祈り申し上げます。
 春の盛り。被災地に於かれましては、花々に暫しでも心が癒されることを願います。

<蔵の様子>

庭のサツキ 新緑が満ち、庭のサツキも満開です。大和路は春の陽気に包まれています。
 過ごしやすい気候とは裏腹に、震災以来東日本向けの出荷が止まり、海外では福島第一原子力発電所事故の風評被害で日本製品の輸入規制があり、弊社の輸出も深刻な影響を受けています。筆者も対応に追われ、「大和の蔵便り」並びに「アラカン社長の徒然草」の発行を取りやめておりました。
 この間、酒蔵では片付けがほぼ終了。5月10日には酒米・山田錦の苗床作りを行いました。

<今月の話題> 金賞受賞

西条発表会会場 5月20日、嬉しい知らせが届きました。全国新酒鑑評会金賞受賞です。弊社では2003年以来8年ぶりの快挙。5月25日、広島市西条で開かれた発表会(平成22酒造年度全国新酒鑑評会 製造技術研究会)に行って参りました。

金賞受賞酒 出品する蔵は何れも吟醸酒造りの高度な技術を持っています。命運を分けるのは、出来上がった酒の微妙な香りと味です。
 華やかな香りがするか、好ましくない香りが含まれていないか。味はなめらかか、酸が強すぎないか、甘すぎないか、キレが良いか、渋みが残らないか等。
 受賞酒にはそれぞれの個性があります。地域毎の特性もあります。私が利き比べたところ、弊社の出品酒は味のなめらかさで少し気になる点がありましたが、バランスが良く、際立つ華やかさでそれを補い、金賞に輝いたことが解りました。

西条酒蔵通り 帰り道、西条の酒蔵通りを通りました。酒蔵が密集する区域は一種独特の落ち着いた雰囲気があります。写真に収めました。

 早速、受賞酒のご案内を差し上げます。酒質を示すデータで構成した出品酒をイメージしたラベル、華美を廃したシンプルなパッケージで、日本酒愛好者の心に迫ります。

白牡丹酒蔵 加茂鶴酒蔵

この号終わり

写真1:庭のサツキ
写真2:西条発表会会場
写真3:金賞受賞酒
写真4:西条酒蔵通り
写真5:白牡丹酒蔵
写真6:加茂鶴酒蔵

2011年5月
中谷酒造(株)代表取締役  中谷正人