満開の桜と火入れ作業【酒蔵便りvol.124】

★中谷酒造から今月のおすすめ商品★

* 奈良吟 純米吟醸 米作りから一貫造り *

<酒蔵の様子>

郡山城の桜 郡山城の桜

 3月27日、すべてのもろみを搾り終えました。
 蔵では酒造りに使った機械と道具類の片付けが始まっています。製麹機の分解と洗浄、放冷機の洗浄と収納など。それにたくさんの布は洗って干します。

 火入れと呼ばれる作業も始まりました。火入れとは低温殺菌のこと。清酒はアルコールを含みますので約60℃で殺菌ができます。酵母菌、それに乳酸菌などの雑菌を死滅させ、酒に含まれる糖化酵素も不活させます。
 先ずは瓶貯蔵酒から。ラインを通し、加熱・冷却後、蔵の奥から順に積み上げます。タンクで貯蔵する酒は温水に沈めた蛇管を通して加熱殺菌し、タンクに密封貯蔵します。
 火入れの終了は今月中旬です。

 30日、全国新酒鑑評会出品酒を出品しました。今年も連続金賞受賞を目指しています。

 例年この時期、丁度桜が満開です。筆者は花粉症でつらい季節でもありますが、やはり桜を眺めると気分は華やぎます。郡山城址は桜の名所。桜祭りが開かれ、大阪方面からも沢山の花見客が押し寄せます。屋台も出て賑やかです。
 酒造りの季節が終わると気分も楽になり、晩酌の酒もすすみます。新酒の「こをろこをろ」(「奈良吟」と同じ酒です)の出荷が始まりましたが、米の出来にも恵まれて例年よりも一層味が澄んで、華やかな香りも引き立ちます。「旨いなあ」と思わず口をついて出ます。

写真:郡山城の桜

2015年4月
 中谷酒造(株)代表取締役  中谷正人