江戸時代の消防ポンプと稲の出穂【酒蔵便りvol.141】

<江戸時代の消防ポンプ>

江戸時代の消防ポンプ全景 弊社のある番条町は市街化調整区域で、江戸時代さながらに農地が回りを取り囲んでいます。中に耕作放棄農地があり、その藪の中にアライグマが住み着いている様子。
 JR郡山駅から30分で日本一高いビルの真下、天王寺駅ですから大和郡山市はベッドタウンでもあります。耕作放棄される理由は過疎というよりも兼業農家の限界によるものです。会社が休みの日の耕作、老後の耕作は大変です。
 そのアライグマですが、洗面所の石けんを持っていきます。アライグマだけに石けんで手を洗うのかと筆者が感心していると、家内が「食べているのかもしれない」とのこと。幾度か補充する度に持って行かれていましたが、あるときネットの袋に入れてあった石けんが屋根に載っているのを発見。ネットが邪魔をして食べられなかったに違いありません。
同正面 その後石けんがなくなる事件は途絶えたのですが、一週間に二度ほど庭に糞をするようになりました。我が家のねこも神経質になっています。
 8月の盆休みが終わった16日の夜。「ガタッ!」という音がして、動物が逃げる気配。翌朝見ると、軒下に吊ってあった江戸時代の消防ポンプの吊り紐が切れ、その長い把手が屋根裏に引っかかってかろうじて落ちずに残っていました。吊り紐は綿のロープと梱包用のプラスチック紐の二重でしたので、おそらくポンプの上でアライグマが遊んで紐を切ってしまったのでしょう。
 17日は朝からポンプを洗浄。これを機会に酒蔵見学に使う江戸時代に建てられた米蔵に展示することにしました。乾くのを待って鉄の部分に黒い塗料を塗りました。完成するとなかなかの見栄え。酒蔵見学に来られた方に楽しんでもらえるものが一つ増えました。

<酒蔵の様子>

山田錦の水田(8月31日) 従業員の夏期休暇の時期もそろそろ終了。蔵が秋に向けて動き始めます。ひやおろしの出荷も始まりました。
 山田錦の水田では土用干しを終えて水が張られました。稲は背丈80センチほどに成長しています。
 出穂(しゅっすい)が始まっているのを8月28に発見しました。月末の時点で8割方出穂しています。今年は例年より何日か早いようです。順調に生育しています。

出穂したばかりの稲穂(8月31日)

写真1:江戸時代の消防ポンプ全景
写真2:同正面
写真3:山田錦の水田(8月31日)
写真4:出穂したばかりの稲穂(8月31日)

2016年9月
 中谷酒造(株)代表取締役  中谷正人