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中谷酒造株式会社 |
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| Vol. 12 (’97/Apr.20) 特集若社長の中国日記 : |
天津中谷酒造社長 中谷正人が、市場開拓のために孤軍奮闘しながら見て、聞き、感じた最新の中国情報をお届けします。 |
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日本でも、いわゆる不良OLがいます。物を頼もうと思えばいつも電話、それも仕事上関係ない部署の友達と電話です。こわい顔をすると急に電話を切ってその時は仕事をしてくれます。そんな子は、いずれ居づらくなって会社をやめていきます。
終身雇用が原則の中国ではそうはいきません。その結果、しばしばこういう情況を目にすることになります。特に、受付、案内のカウンターにいる女性などは目立ちます。彼女達は、食事の時と買い物の時以外は受話器を離しません。人がカウンターに近づくと、受話器を離してこちらに受け答え、終わると直ぐに電話が始まります(もちろん、弊社を含む外資系企業は、そういう情況を放置してはいません。念のため)。
それでは、中国では、電話はどの様に受け答えするのでしょう。
北京のAさんが天津のB会社に電話をかけ、それをCさんがとった場合、一般的には、次の様になります。雰囲気を伝えるために、関西弁でいきます。
A:「誰や?」 (もしもし、とも言わず、電話をかけた側が、名乗る前にいきなり相手の名前を聞いてきます。
喧嘩をしているようなぶっきらぼうな口調が一般的です)
C:「B会社です。そちらは?」
A:「わしは、北京の者や。」 (それでも名前を言いません)
C:「北京のどちら様ですか。」
A:「Cさん居る?」
C:「はい、私がCです。」
名乗る前に、相手の名前を聞く根拠について、私の恩師は、戦時中の軍用電話の名残ではないかとの推測を述べておられました。機密を保つ意味で、先ず相手方を確認するのです。又、ぶっきらぼうで、怒鳴るような口調は、戦場では声が聞き取りにくいからではないか、との事でした。電話もかなり普及しているし、戦争から随分経っているのですが、なんとも説明のしようがありません。
弊社では、「電話をかけたら先ず、自分から名乗る事」、「かかってきたら、先ず会社名を言う事」と口をすっぱくして従業員を教育しています。上の例で言えば、次の通りです。
C:「B会社です。」
A:「もしもし、北京のAですが、Cさんはおられますでしょうか。」
C:「はい、私がCです。」
でも、なかなか実践してくれないのが実情です。まわりは、誰もそうしている者が居ないのですから。
今日も電話がかかってきました。
「社長、電話です。」
「誰から?」
「わかりません。」
もう一つ忘れていました。相手の名前を聞く習慣が無いことです。
つづく