朝日新聞DIGITAL様にご紹介いただきました!

投稿日:2022年10月08日

朝日新聞DIGITAL

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以下抜粋になります。

奈良の老舗が商店街に醸造所「清酒に親しんで」バー使いや体験も

 奈良県大和郡山市の老舗酒造会社「中谷酒造」(同市番条町)が、搾りたての清酒が味わえて酒造体験もできる「柳町(やなぎまち)醸造所」を、同市柳2丁目のやなぎまち商店街に新設した。現在、プレオープンとして時間を短縮して営業しており、12日に本格オープンする。

 醸造所は市中心部の近鉄郡山駅や市役所に近く立ち寄りやすい。約400平方メートルの敷地に、木造2階建て延べ約200平方メートルの和風の建物を建築した。

 当初は6月末のオープンを予定していたが、半導体不足の影響で設備を整えるのが遅れた。7月から試験醸造を始め、1カ月以上かけて発酵温度や糖度などのデータを毎日取りながら手探りで清酒を完成させた。

 1階の入り口をくぐると吹き抜けになっており、お酒を購入するカウンター、奥に醸造設備や清酒バー(テーブル席)がある。ここで造られた搾りたての清酒をすぐに瓶詰めしており、同社の中谷正人社長(63)によると、「フルーティーでやや酸味を感じるフレッシュさが特徴」という。アルコール度数は14度。

 2階には、訪日外国人客(インバウンド)も意識して畳敷きの客席も用意した。店内のあちらこちらに嘉永6(1853)年の創業当時から使っていた酒造りの古道具も展示しており、重いものを引き上げるための「阿弥陀車」と呼ばれる巻き上げ機、巨大な桶(おけ)などを間近に見ることができる。

 1、2階と庭で合わせて40人程度が入れる。グラス1杯の清酒またはソフトドリンク(いずれも税込み300円)が入場料だ。店内で飲むボトルの清酒(300ミリリットル入り税込み900円、720ミリリットル入り同2100円)を購入すれば、猪口(ちょこ)や升、小皿、ガラスコップなどを自由に選べ、違う味わい方が楽しめる。

 食べ物は、周りの飲食店などで買ったものを持ち込んでもらう。商店街振興の目的もあり、醸造所オープンに合わせてテイクアウトを始めた店も複数ある。

 醸造体験(税込み1人8800円、720ミリリットルの清酒2本付き)は、半日かけて蒸米や仕込みをして、酒造りの過程などを学ぶ。予約が必要。

 中谷さんは「清酒に親しんでもらえる場所を提供したかった。観光途中の休憩所としても利用してほしい」と話す。通常の営業は午後1時半~午後7時。月曜と火曜定休(祝日は営業)。問い合わせは柳町醸造所(0743・85・7281)。(伊藤誠)

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