出穂(しゅっすい)とメタボリ対策 vol.34

投稿日:2007年9月07日

<酒蔵の様子>

稲穂が出そろった水田

 赤道が日本の上に移動したのではないかと思われた夏も8月下旬を迎えてようやく衰えを見せ、無事9月を迎えることができました。朝夕の気温が下がり、秋の気配を感じるようになりました。青い空には秋の薄い雲が浮かびます。

 水田では稲穂が出そろいました。山田錦の稲穂は葉を飛び抜けて、真っ直ぐに天を指しています。稔りの秋は近づいています。酒蔵では、今月から酒造りの計画を立て、準備を始めます。

写真:稲穂が出そろった水田

<今月のテーマ>

メタボリック症候群対策「ケンケンwithout Camp」

 話題のビリーズブートキャンプ(Billy’s Boot Camp)でタフなダイエットを試みようとしている「あなた」に朗報です。

 「Boot Camp」とは、米軍新兵の基礎体力養成合宿訓練のことです。こんなものを40歳を過ぎた我々が行うのは無理があろうと言うものです。そもそもメタボリック症候群なるものは、現代人が歩かなくなったところに根本的な原因があるそうです。

 我が家は最も近いコンビニまで1キロ、食品スーパーまで1.5キロ、最寄りの駅まで2キロも離れています。自然とクルマに頼る毎日です。職場である酒蔵は自宅の後ろにあり、通勤というものもありません。従って、歩く機会は皆無です。毎日散歩をすれば良いようなもんですが、なかなか決まった時間をとることができません。

 ところで私は毎月長期の出張に出かけますが、戻ってくる時にはベルトが緩くなり、ズボンがだらしなく下がりがちです。それでも二日もすれば元の体型に戻って、女房から腹の出具合を指摘されます。私は「ぽんぽこ狸」の真似をしてお返しです。

 考えてみれば駅や空港の階段の上り下り以外、歩くということはあまりありません。実は階段に重大な秘密が隠されていたのです。

 私は、「片足ずつ負担のかかる運動は、歩くことに比べて圧倒的に効率よく腹の脂肪を消費してくれる」という仮説を立てました。平屋建ての我が家で検証する為に、階段の上り下りに代えて「ケンケン」を選びました。

 毎朝食事前に、右足で10歩、左足で10歩のケンケンを3セット行います。ものの3分です。調子が良い時は、夕方も行います。ケンケンをすると、腰の贅肉が揺れるのがわかります。「ケンケンは利く!」と実感です。更にもう一つ実行したことがあります。夜9時以降、食べないことです。お酒も9時を過ぎると控えめにします。

 こうして1ヶ月が過ぎました。ベルトの穴一つ分だけ細くなりました。更に1ヶ月、もう一つ分細くなり今は安定しています。と言いますのは、腰の贅肉はケンケンで取れるのですが、腹はどうも摂取カロリーの影響が大きいようです。

 さあ皆さん、今日からケンケンを始めましょう。もうキャンプなんて要りません。毎日3分、そして夜9時以降は食べない。これだけです。庭がない人は、廊下やテーブルの回りといった室内でもできます。効果が出たらお友達にも教えてあげましょう。感謝されること間違いなし。

 「ケンケンwithout Camp」でした。

*「スリムになった筆者の腰」の写真をアップする予定でしたが、「見たくない」という声も寄せられた為、断念しました。ご理解賜りますよう御願い申し上げます。