稲刈りと酒造りの始まり vol.106

投稿日:2013年10月18日

<蔵の様子>

三度目の粕に漬けたキュウリ

 本便り104号では、8月6日に一度目の粕漬けを行ったことを報告しました。一度目は塩抜きが目的です。二度目は9月5日に行い、三度目を10月8日に行いました。

 二度目の粕をなめてみますとやや塩辛く、キュウリから順調に塩が抜けて粕の旨味に置き換わっていることが解ります。三度目の粕で旨味と甘みが充分キュウリに染み通り、今月下旬になれば食べられるはずです。楽しみです。

 平成25醸造年度の酒造りが始まりました。一本目のタンクの仕込みは、10月2日から6日までの5日間で行いました。稲刈りをはさんで10月15日から二本目の仕込み。二本目以降は年末年始の一時期を除き、春までほぼ連続して行います。

紺碧の空

 山田錦の刈り取りを行いました。10月8日、10日、12日、14日の四日。都合8反4畝です。8日は豆科の雑草が多い田で、1反のみ。豆は根本で直径3センチにも成長したものがあり、引き抜くのが大変です。筆者は、豆の根が抜けた拍子に土を被り、メガネを落としたのですが、作業に熱中するあまりメガネを落としたことに気付かずに作業を続け、結局メガネはみつかりませんでした。トホホ。メガネを新調です。

コンバインの袋替え

 10日以降の三日は、各々2反5畝ずつ。こちらは順調に終わりました。10日はこわいくらいの快晴。これこそ紺碧と実感する深い色の空から強い日光が降り注ぎました。12日は雲が多いものの空気は乾燥してやりやすく、14日は快晴で心地よく、近年まれに見る天候に恵まれた稲刈りになりました。

 12日は大和証券奈良支店の石川さんに手伝っていただきました。14日は「大和郡山の地酒を飲もう会」から中村さん、河内さんが参加して下さいました。有り難うございました。

石川さん

中村さん、河内さんと弊社従業員

 刈られた米は、19日に等級検査を行い、その後酒米の加工業者さんに運んで精米歩合60%まで精米してもらいます。この米で奈良吟、こをろこをろ、吟生(ぎんなま)を造ります。

写真1:三度目の粕に漬けたキュウリ
写真2:紺碧の空
写真3:コンバインの袋替え
写真4:石川さん
写真5:中村さん、河内さんと弊社従業員