増上寺の盆踊りと稲の土用干し vol.140

投稿日:2016年8月05日

<増上寺の盆踊り>

増上寺盆踊り清酒屋台

増上寺盆踊り会場

 7月29日と30日の二日間、東京芝の増上寺で恒例の盆踊りが催されました。

 弊社がお世話になっている名酒センターもテント一張りの清酒屋台を出しました。秋田、岩手、宮城、埼玉、長野、三重の各県から各々一蔵、それに奈良県の弊社を併せて7蔵が参加してお酒を勧めました。1杯なら300円。4杯セットなら千円の割引チケットがあります。

増上寺盆踊り参道

 我々の他にも浴衣レンタルと小物販売、射的、窯焼きのピザ、串焼きや各種おつまみと生ビールなどの夜店が並びます。我々の屋台は門から一番近いところでした。

 夕刻6時頃から人出が増え始めます。6時半、都会のオアシスとも言える緑多い境内の蝉時雨(せみしぐれ)が太鼓と盆踊り音頭に切り替わり、提灯(ちょうちん)が点ります。ライトアップされた本堂の前に太鼓櫓(やぐら)。その右後方には東京タワーが赤く浮かび上がり、「東京の夏」を象徴する絶景です。

増上寺盆踊り清酒屋台裏

 太鼓櫓の周りを踊りの円団が巡ります。いろんな曲が掛かりますが、中でも本場で聞く東京音頭は最高です。

 ここ数年若い女性の清酒ファンが増えていますが、やはりお客さんの半分は若い女性でした。外国人も多く、私の中国語も役立ちました。なかなかの賑わいで、二日間で千杯ほど出ました。商売としては知れた数ですが、「東京の夏」の一頁に協力できましたし、清酒ファンの皆様にも喜んでいただけました。

<酒蔵の様子>

山田錦土用干しの水田(7月31日)

 

60センチ程に伸びた稲

 夏休みの季節。冬に休めなかった分、従業員は交代で休暇をとります。瓶詰作業も最低限におさえ、出荷と店売りは平常通り。

 山田錦は田植えから二ヶ月。稲は背丈が60センチほどになりました。盆前のこの時期、土用干しといって二週間ほど田の水を切ります。日光は田んぼの地面を乾かし、根は水を求めて深く張ります。葉は強い光を浴びて緑を増し、茎は太くなります。こうしてたくましさを増した稲は、8月末に出穂(しゅっすい)時期を迎えます。

写真1:増上寺盆踊り清酒屋台
写真2:増上寺盆踊り会場
写真3:増上寺盆踊り参道
写真4:増上寺盆踊り清酒屋台裏
写真5:山田錦土用干しの水田(7月31日)
写真6:60センチ程に伸びた稲