大吟醸の圧搾と蔵の片付け vol.52

投稿日:2009年3月13日

<酒蔵の様子>

 全国新酒鑑評会出品用大吟醸は、今年2仕込み。今月中旬、相次いで搾りました。

 袋吊りと言って、幅25センチ、深さ1メートルほどの布袋を何十枚も用意し、それにもろみを汲み入れ、タンクの口に渡した棒に吊します。袋の繊維の目を通して酒がしたたり落ち、タンクに貯まって行きます。甘いフルーツのような吟醸香(ぎんじょうか)があたり一杯に漂います。

 今年のできはどうでしょう。我々の感覚では、例年同様高い水準に達しているように感じます。昨年は入賞に終わりましたが、今年こそ何としても金賞を獲りたいものです。

 炭酸が抜け、澱が沈み、落ち着いたところで火入れをして出品用の瓶に詰めます。

 蔵では、全ての仕込み作業を終えました。麹室は、ぞうきんがけ。たくさん使用していた布は綺麗に洗って太陽光にさらして乾かします。装置は、分解して洗浄します。

 米を水に漬けるタンク、米を運ぶコンベア、米を蒸す甑など、順次洗浄と片付けが始まりました。片付けの作業は4月まで続く見込みです。

<今月のテーマ>

筆者が重度の花粉症の為、休ませていただきます。代わりに香港の写真をどうぞ。

食品街の朝(銅羅湾裏通り)

食品街の朝(銅羅湾裏通り)

銅羅湾からヴィクトリアピークを望む

写真上、中:食品街の朝(銅羅湾裏通り)
写真下:銅羅湾からヴィクトリアピークを望む