春の訪れ、西部戦線の情景2 vol.182

投稿日:2020年2月05日

<酒蔵の様子>

 酒造りが続いています。清酒重要低迷のため、今期は醸造量を調整しており先月はほぼ仕込(しこみ。原料を投入し拡販する作業)が終了。今月は発酵もろみの管理と並行して片付け作業が始まっています。

鏡開(元気城下町クラブ新年会)

 1月23日は大和郡山市が主催する異業種交流会「元気城下町クラブ」の新年会。弊社の「萬穣」の樽で鏡開きが行われました。市長はじめ多くの方々とお会いすることができました。

 25日は若草山の山焼き。春を告げる行事です。筆者は奈良の餅飯殿町で知人と食事をしましたので打ち上げ花火の音を近くで聞くことができました。

 2月2日はとんど。正月飾りを燃やしました。新年の行事は全て終了です。

年越しイワシと野菜の煮物、酢ゴボウ

 3日は節分。節分は明治時代に新暦が導入されるまで、庶民の大晦日でした。年越し鰯を食べ、豆を播いて邪気を払い、一歳年を取る新年の到来に合わせて年齢プラス一粒の豆を食べます。4日は立春、昔は庶民の正月です。嬉しいはずの春ですが、今年は新型コロナウイルスの流行が重くのしかかります。今月は中国出張を中止。状況を見守ります。一日も早い終息を祈ります。

<模型で作る情景>

補給(横から撮影)

 完成した形で発見された最後の車両、米軍の水陸両用ジープ。戦闘車両ではないのでこれだけで情景を作り上げるには躊躇もあったのですが、放棄するのも気が引けます。出てきたドラム缶や土嚢セット、それらしい兵隊を使って小さく仕上げました。

 西部戦線の情景2「補給」。連合国軍は1940年6月、仏ダンケルクから撤退し欧州大陸西側の足場を失いました。英米連合軍は1943年5月に北アフリカから独伊軍を駆逐した後、イタリアに上陸しましたが欧州中心部には進軍がかないません。そこで1944年6月、北仏ノルマンディー海岸に史上最大の上陸作戦を決行します。上陸に成功した米軍を中心とした連合国軍は、物量に物を言わせてすかさずパリを目指します。

 上陸後、海岸近くに急遽つくられた補給基地は、ブルドーザーで整地され、誤爆を防ぐために紅白に塗られた鉄の柵で区画されます。大量のガソリン、弾薬が運び込まれ、補給を求める車両が次々と入り、補給を終えるなり前線に向かっていきます。そんなシーンを切り取りました。

補給(後ろから撮影)

補給(斜め前から撮影)

展示にあたって手を加えた点は次の通り。
・補給基地を見回っている兵士、トンプソンサブマシンガンを持つ、くだけた感じで立つ兵士、何れも発見されたまま使えそうなので選びました。
・ジープの運転手の顔塗装ができていません。拡大鏡を使って何とか格好をつけました。助手席の兵士は、発見された未組み立ての物から適当に選び、組み立てて塗装しました。
・ドラム缶と土嚢が発見されましたのでそれらを石膏ボードを切った土台に載せました。ドラム缶は補給されたばかりの新しさを出すために光沢のある緑に塗り、一つの缶には手回しポンプを自作して付けました。ポンプの回転部分は米軍の円盤型地雷です。
・対戦車障害物の部品が残っていましたので、それを組んで紅白の柵に仕上げました。
・地面は紙やすりを貼り付けました。

 写真を撮りましたが、横からのものは実にリアルです。感動にひたっています。

写真1:鏡開(元気城下町クラブ新年会)
写真2:年越しイワシと野菜の煮物、酢ゴボウ
写真3:補給(横から撮影)
写真4:補給(後ろから撮影)
写真5:補給(斜め前から撮影)